こんにちは、きあらです。
離婚をきっかけに、
娘と人生を立て直すべく「在宅ワーク」を選び、
現在はフリーランスとして、海外で暮らしています。
このブログに辿り着いた皆さんは、
こんな事を感じているのではないでしょうか。
「シングルマザーにとって、日本はとても生きづらい」
と。
かつての私は、心の奥でずっと感じていました。
仕事を掛け持ちしても、
在宅ワークを細々と続けても、
生活費に消えていく毎日。
シングルマザーに対する偏見、
子どもとの時間も削られて、
夢や希望を語る余裕なんてない。
「この働き方で、この暮らしで、この先どうやって生きていけばいいんだろう…」
そんな閉塞感に、何度も心が折れそうになっていました。
そんな日々の中で、ふと目にしたのが“海外移住”という言葉。
でも——
「海外移住なんて、シングルマザーには無理だよね」
そう思って、何度も検索しては閉じた画面。
海外移住に憧れながらも、現実を考えると怖くて、
ずっと踏み出せなかった私がいました。
それでも私は、在宅ワークを続けながら、
母子で海外移住を実現しました。
この記事では、
私が「シングルマザーだから海外移住なんて無理」
と思い込んでいた頃に抱えていた5つの思い込みと、
それをどう乗り越えて在宅ワークで自由な生き方にシフトしたかを、リアルに綴ります。
海外移住に興味はあるけれど、不安が多くて動けない。
そんなあなたの背中を、少しでもそっと押せたら嬉しいです。
私が捨てた5つの思い込み
(写真は、実際の2022年8月のインスタのコメントのやりとり)
私は、日本に住み続けることに、ずっと閉塞感を感じていました。
でも、何が原因でこんなにしんどいのか、正直よくわからなかったんです。
ただ毎日が、精一杯でした。
朝は娘を保育園に送り、パート先に向かい、帰りはバタバタと職場を抜け出してお迎え。
帰宅してからも、夕食づくり・お風呂・片付けと、やることは山積み。
パート代だけでは生活が厳しくて、夜は在宅の仕事もこなしていました。
眠い目をこすりながらパソコンに向かい、
娘が「一緒に寝たい」と膝枕で眠る姿に罪悪感を抱きながら、自分もそのまま床につく……
そんな毎日を、ただひたすら繰り返していました。
そんなある日。
「海外に行くんだ」と発信した友人に
私は何気なく「いいなあ、私も行きたい」とコメントしました。
するとその人は、軽く笑って返信
「できるできる!」
その一言が、なぜか心に残って。
「え?もしかして、私にもできるのかな……?」
ふと、そんな風に思い始めたのが、すべての始まりでした。
海外移住に興味はずっとあったのに、「どうせ私には無理」とどこかで諦めていた私。
でも、ふと気づいたんです。
友人は「できる!」と言っているのに、
私は最初から「できない」を前提に考えていたことに。
——それって、外側の条件じゃなく、「自分の中の思い込み」のせいじゃない?
そう思った瞬間に、少しずつ見える景色が変わりはじめました。
ここからは、当時の私が抱えていた5つの思い込みと、
それをどう手放して「自由な生き方」にシフトしていったかをお話ししていきます。
「シングルマザーだから、お金が足りない」
①「海外移住したいなんて思っても、どうせお金がないし無理」
それが、当時の私の口癖でした。
子どもの習い事や食費、家賃に光熱費。
働いても働いても、収入はほとんど生活費に消えていく毎日。
「夢」や「理想の生き方」なんて、考える余裕なんてゼロ。
「シングルマザーだから仕方ない」と、自分で自分の可能性に蓋をしていたんです。
それでも、家計をなんとか立て直そうと、節約術やお金の本を読み漁りました。
ついでに、「願望実現」や、「引き寄せ」の話しまで。
必ず出てくるのが「固定費の見直し」。
私も例にもれず、見直しました。
携帯プランは一番安いものに切り替え、
電気代を節約するために冬はとにかく着込んで寒さをしのぎ、
夏はアイスノンと扇風機だけで乗り切る。
ガス代がかからないように、まとめて調理をし、
水道代を減らすためにお風呂の残り湯を洗濯に回し、
食費は底値スーパーで買いだめ。
娘の服はおさがりをもらえるだけもらって——。
そんな毎日の中で、ふと気になったんです。
「他の国の家賃や光熱費って、どれくらいなんだろう?」と。
何気なく調べてみたら、驚きました。
海外、特に東南アジアでは、家賃が日本の半額以下。
スマホ代や光熱費、食費も今の暮らしよりずっと安く抑えられる!
そのとき、気づきました。
私は「お金がない」のではなく、「お金がかかる場所」に住んでいたんだ。
「たくさんのお金がなければ海外移住はできない」——それは、思い込みだったんです。
「お金がないから無理」ではなく、
「この生活を、ずっと続ける方がよっぽど怖い」
そう思えたことで、私は「お金」という思い込みから、少しずつ自由になっていきました。
在宅ワークだけで生活できるわけがない
②「在宅ワークだけで暮らしていけるわけがない」
当時の私は、そう思っていました。
パートや会社員のような「固定収入」がない働き方は不安定で、
フリーランスなんて、特別なスキルのある人だけの世界だと思っていました。
でも、今の生活も「安定」なんかじゃなかった。
時間に追われ、子どもとの時間も満足にとれず、
お金のために自分の時間と体力を削り続ける——
それって、実はとても不安定だったんじゃないか?
そう思うようになりました。
よく「在宅ワークは不安定だからやめたほうがいい」と言われます。
たしかに、はじめは収入もまばらで不安になります。
でも私にとっては、それよりも
「いつまでも時間と体力を切り売りする生活から抜け出せない」
その現実の方が、ずっと怖かった。
在宅ワークは、時間を自分でコントロールできる働き方です。
通勤時間がないだけで、
どれだけ子どもとの時間に余裕が生まれるか。
スケジュールも働く場所も、すべて自分で決められる。
生活の軸を「会社」ではなく、
「自分と子ども」に戻せた
このことが、私にとっては一番の価値でした。
収入が安定したから海外移住したのではありません。
在宅で少しずつ仕事を育てていく中で、
「この働き方ならどこにいてもやっていける」という手応えを感じたからこそ、
「移住してもやっていけるかもしれない」と思えるようになったんです。
「会社に守られていないから不安」じゃなく、
「自分で道をつくれるから安心」
在宅ワークを続けるうちに、私の中の働き方の常識が大きく変わりました。
1人旅ならいいけど、子連れで暮らすとなると話は別
③海外経験があっても、子連れで海外生活なんてまた別の話。
それは——1人で暮らすならなんとか、子供がそこで成長するんですから。
私が大丈夫でも、子どもは英語が話せない。
知らない土地で、
知らない言葉の中にいきなり放り込むような環境で、
本当にやっていけるのか。
言葉が通じず、気持ちを理解してもらえない日々の中で、
「自信をなくしたり、孤立したりしないだろうか?」
そう思うと、正直、移住は怖かったです。
それに、育児そのものを英語だけでこなすしんどさも想像できました。
病院で症状を伝えるとき、
学校の先生と子どもの様子をやり取りするとき、
スーパーで食品の表記を読みながら献立を考えるとき——
そんなのしんどすぎますよね。
でも、今の時代は本当に恵まれていると感じます。
Google翻訳がある、
AIが進化している、
チャットで同時通訳もできる。
病院や行政、学校などには、
ほぼどこにも通訳がいる環境が整いつつある。
一昔前の「英語ができないとやっていけない」世界ではなくなってきているんです。
実際、私もアプリで訳しながら買い物したり、
学校のメールはGoogleレンズで読み込んで確認したり。
つまり
「言葉が通じない=暮らせない」時代じゃない。
そう気づけたことが、私の中の大きなブレーキを1つ外してくれました。
子どもに不安な思いをさせたくない
④海外移住の話になると、子どもの人生のことでした。
本当に馴染めるのかな?
もし、友達ができなかったら?
もし、食事が合わなくて、毎日つらい思いをしたら?
そう考えると、不安でたまりませんでした。
さらに怖かったのは、教育の“出口”が見えないこと。
もし海外で数年過ごしたあと、いざ日本に戻ることになったとき、
英語も日本語も中途半端になっていたら——
帰国してから苦労するのは、間違いなく娘です。
だからこそ、
「やっぱり日本で、国が用意してくれている義務教育の枠内に進ませるほうが、
無難なのではないか」
そんな考えも何度もよぎりました。
そして何より、
この海外移住は、「私の都合」「私の決断」「私の人生」。
それに娘を付き合わせることになる——
そのことに、どうしても罪悪感がありました。
でも、ふと気づいたんです。
子どもは、親がしっかりしていれば、意外と安心してついてきてくれる。
逆に、親がオロオロしていれば、子どもも不安になる。
私が、子どもの不安を全部取り除いてあげることはできないけれど、
「どんなことがあっても、一緒に向き合うよ」
そういう覚悟を持っていたら、
子どもは思っている以上に強く、ちゃんと順応していきます。
そして、そんな風に「そばにいて支える」ことができているのは、
在宅ワークという働き方があってこそ。
仕事に縛られすぎず、子どもと向き合う時間を持てる。
その土台があったからこそ、娘にも「大丈夫」と言い続けられたのだと思います。
「私みたいな普通の人には、無理な生き方だ」
⑤「海外で暮らすなんて、特別な人の話でしょ」
「お金があって、英語がペラペラで、フリーランスで、スキルがあって……」
そんな「遠い世界の人たち」の話だと思っていました。
私は、どこにでもいる普通のシングルマザー。
特別な肩書きもないし、バリキャリだったわけでもない。
当分暮らせる貯金があるわけでもない、
億ためて、FIREしたわけでもない。
むしろ、離婚して生活を立て直すことに必死で、
髪振り乱してママチャリ漕いで日々をこなすことで精いっぱいでした。
だから、「海外で自分らしく生きている人たち」を見ても、
「いいなあ」と思っても、
「そもそもが違う」「私には無理」って、どこかで線を引いていたんです。
在宅ワークの経験を積んでいく中で——
でも、少しずつ仕事を広げて、
子どもと一緒に過ごす時間を取り戻して、
ふと、思ったんです。
誰の何を待っているんだろう。
行っていい。
変わっていい。
「普通の私」が選んだっていい。
人生は、誰かに決められるものじゃない。
自分の手で選びなおしていい。
そして今、この記事を読んでくれているシングルマザーが
少しでも
「もっと楽に生きてみたい」
「もっと、子供と楽しく暮らしたい」
「もっと自由に生きてみたい」
そう思ってくれているのなら——
その気持ちは、もうすでに「変わり始めているサイン」です。
まとめ|「無理だと思ってた」その気持ち、私も同じでした
海外移住なんて、シングルマザーの私には無理。
在宅ワークだけで生活していくなんて、現実的じゃない。
子どもを連れて海外で暮らすなんて、不安がいっぱい——
そうやって、たくさんの理由を並べて、
何度も検索しては、そっと画面を閉じていました。
でも実は、それらの理由の多くは、
自分の中の思い込みだったんです。
もちろん、今でも全部が順風満帆なわけではありません。
だけど、「あのとき思い切ってみてよかった」と、今は心から思えています。
この働き方、この暮らし方を選んで、
私は子どもと向き合える時間と、
「自分の人生を、自分で選んでいる」という実感を得られました。
もしかしたら、今のあなたも、
「できない理由」はたくさん頭に浮かんでいるかもしれません。
でもその中に、
ここだと、生きづらいな、息苦しいな、
という気持ちが、ちょっとでも隠れていたら——
その気持ちを、どうか否定しないであげてほしいんです。
すぐに動けなくても大丈夫。
思い込みを捨てれば、
少しずつでも自由になる生き方が近づいてきます。
そしてもし、
「実際どこの国に住めばいいの?」「収入は?生活費は?」と、次のステップが気になり始めたら、
次回、
私が「母子で海外移住を考えたときの国選びの基準」や
「生活費のリアル」「子供の教育」についてお話ししますので、
是非参考になさってください。
在宅ワークで自由と自立を目指しているシングルマザーの皆さんの
ヒントになれば嬉しいです。
一緒にがんばりましょう。