こんにちは、きあらです。
離婚をきっかけに、娘と人生を立て直すべく「在宅ワーク」を選び、
現在はフリーランスとして、海外で暮らしています。
これまで、海外移住はシングルマザーでも在宅ワークをしながら実現できる、
ということをお伝えしてきました。
でも、移住後、実際に直面したのは、
子どもの学校や英語の勉強法についての新たな悩みでした。
移住前に準備しておくべきことは分かっていたつもりでも、
実際に英語で苦労することは想像以上で、
思っていたほどスムーズに英語が伸びない時期もありました。
そんな時に、私たちが試してうまく行ったた方法が、
少しでも皆さんの参考になればと思い、この記事を書きました。
移住後の現実を乗り越えるためのヒントとして、ぜひご覧くださいい。
最初の3ヶ月は英語で泣いた
移住して最初の3ヶ月、娘は英語で泣いてばかりでした。
英語が全くわからず、学校で困り果てていた娘。
特に初めのうちは、授業や友達との会話の中で、
自分の気持ちを伝えることができず、毎日が不安とストレスでいっぱいでした。
しかも、インターは、生徒の入れ替わりが激しく、
英語が話せないのも珍しくない。
ので、
特別にお世話をしてくれたり、気にかけてくれたり、
という空気はありません。
ましてや、語学学校ではないので、
話せなければ、
わからなければ
それまで。
最初は、そんな中だからこそ、
とにかく、学校に行って帰ってくるだけでも万々歳でした。
オール英語の環境で、娘が学校で一生懸命に空気を読み、
その場から逃げ出さずにいるだけでも、
素晴らしいことだと思うようにしていました。
英語勉強法|まずは「やらないことリスト」
移住して間もなく、私たちが決めたのは、「やらないことリスト」を作ることでした。
何かを追加するよりも、減らす。
最初は、英語に集中するために、残念ながら日本語メディアや日本人との交流を制限しました。
もちろん、頭ごなしではなく、
目標を決めて、「いついつまでは控えよっか」と話しあって決めました。
具体的には:
日本語メディアの制限
・日本語の本
・日本語の漫画
・日本語のアニメ
・日本語のYoutube
娘が英語に集中できる環境を作るため、
日常的に日本語が耳に入ってくる時間を極力減らしました。
いきなり全部シャットダウンするのは娘のストレスにもなりますので、
・ 元々、YouTubeは見ていなかったので、引き続き見ないようにする
・ アニメは見ない
・漫画と本は少し読んでいいよ
という感じで、バランスをとりました。
学校で日本人とのつるむのを我慢
日本人とのコミュニケーションも減らしてもらい、
できるだけ英語を使う環境を作ることに集中しました。
とはいえ、学校に日本人が数人いることが、
最初は心の支えとなることもあります。
そのため、頭ごなしに「日本人と付き合うな」とは言わず、
英語力を伸ばすことに意識を向け、
バランスを取るようにしてもらいました。
そこは、本人に説明し、信頼するしかできませんでした。
休みの日に日本人と遊ぶのは避ける
最初のうちは、あえて休みの日に日本人と遊びに行くのは避けました。
そのうち、誘われることもなくなり、
ある日、日本人の子たちが集まっているところに出くわしてしまったりと、
娘には、気まずく、可哀想な思いをさせてしまったと痛感した日もありました。
でも、少しだけ長い目で見たら、
あの日我慢したおかげで、
今や、色々なお友達ができて、
毎週のお誘いが忙しいくらいです。
とにかく、日本語を話し、聞く時間があるのなら、
英語の映画を一本でも多く見ること。
と、そう決めていました。
地域によりますが、海外ですと、ジブリの映画がNetflixで英語で見れますので、
大いにヒアリングの練習として活用しました。
最初の3ヶ月の「貝」
移住して最初の3ヶ月、
娘は基本的に学校で「貝」のように過ごしていました。
いつも、首を傾げて、困った顔をしていました。
そんな娘でしたが、長期休みに入る前に、
担任の先生から家庭教師を紹介されました。
これが全ての流れを変えたきっかけとなりました。
夏休みに入り、家庭教師を始めた(4ヶ月目〜)
最初の学期を貝のように過ごし、長期休みに入りました。
休み前の面談で、先生が、本を20冊ほど貸出してくれました。
そして、夏休みに入ってから、娘は日本人との交流を一切せず、家庭教師を始めました。
週3回、集中して英語の勉強を進めました。
旅行にも行かず。英語の勉強漬け。
振り返っって思うことは、
この一番最初に迎えた長い休みでの過ごし方が、
ターニングポイントだったと感じています。
屈辱を感じて過ごした数ヶ月後の休みを
家庭で日本語三昧で過ごすのか、
または、
悔しさをバネにがんばるか。
モチベーション的にも、あの時がピークだったような気がしています。
なので、
後者を選び、週3日の家庭教師を始めました。
約2ヶ月の休みを経て、学校に戻るタイミングでは、
すっかり、自信がついていました。
主に、家庭教師と一緒にやっていたことは、以下の通りです↓
毎日のジャーナル、リーディング、スピーキングの練習
-
ジャーナル:
毎日、日記を書くことで英語の表現力を養いました。
先生が添削をし、正しい表現を学びました。 -
リーディング:
絵本や簡単な本をリーディングし、アウトプットとして先生に説明しました。
この練習を通して、英語での表現力を徐々に高めていきました。 -
スピーキングとヒアリング:
最初はほとんど話せませんでしたが、
毎日少しずつ英語で話す練習を積み重ねました。
先生が弾丸で話し続け、理解できているかどうかはわからないままでも、
とにかくスピードを落とさずに話し続けてくれました。
これが、後の英語力向上に大きな影響を与えました。
放課後の補習クラス卒業(6ヶ月目)
長期の休みも終了し、新しいタームが始まっ1週目で、
放課後の補習クラスを卒業しました。
その頃から、英語の漫画を好んで読むようになる。
高熱が続き学校を休んでいる間(7ヶ月)
熱が下がらず、家にずっといた期間、
気づいたら、英語の漫画を読んでいました。
この時思いました。
熱があっても、英語が読めるということは、
英語を読むことがそんなに、「苦行」ではなくなってきている証拠だと。
ESL卒業(8ヶ月目)
2ターム目は、ESL(英語補習クラス)に出席しましたが段々と簡単になっていき、
それでも、日本人の子と会えるのが楽しみで、出席していました。
が、2タームの最後のテストはほとんど満点をとり、
通常クラスの英語の授業のテストも上位の点数だったということで、
ESLを卒業しました。
初めてのプレイデート(10ヶ月目)
移住から10ヶ月が経った1月、娘は初めてクラスの子とプレイデート。
クラスメイトの誕生日会に招待され、
それまで、断り続けていたけれど、
自分から参加すると。
それから、毎週末のように、
仲良しとモールに行って遊ぶようになる。
移住丸1年経過 (12ヶ月)
算数や技術的な英語はまだ苦手でしたが、
発表や意見を言うこと、英語の作文は得意になり、
クラスでは上位に位置するようになりました。
また、新しく入ってきた日本人の子どもたちの通訳をすることにもなり、
先生に頼りにされるということで、自信がついてきた。
この頃から、週末に日本語のアニメ、漫画を解禁しました。
自信を持ち始める(18ヶ月)
移住から1年半経った頃、
娘は英語に自信を持ち、性格も変わり、
しっかりとしてきました。
英語の国語や作文も上位に入るようになり、
英語の本に興味を持つようになりました。
自分で好きな本を選び、読み始めました。
私の英語を直すように (丸2年経過)
3年目には、なんと私の英語を直すようになりました!
英語を使って自分の考えや意見をしっかりと表現できるようになり、
すっかり英語環境に馴染んだ娘。
努力して結果を出したということで、
すっかり、自己肯定感があがり、
自信に満ちあわれた少女と変貌を遂げています。
貝のように口をへの字にして泣きべそかいていた数年前とは違います。
3年目の過ごし方
丸2年、英語に振り切ったというのもあるので、
日本語を復活しています。
日本語と英語の読書(本、まんが)
日本語でも英語でもアニメや映画を見ている。
日本語を入れるなら、
英語も必ずいれる。
オンラインチャットで、クラスメートと英語でも、日本語でも話している。
週末は、日本人ともクラスの子とも遊びにいきます。
ちゃんぽんにならないように、
そして、どちらもどっちつかずにならないように、
気をつけて、いるところです。
次の課題は、そこだと考えています。
まとめ|シングルマザーでも、忙しくても、無理せずできる英語準備
学年があがるともに、
学校生活がまるで問題がなくなるということはないと思います。
特に女の子は、色々とあります。
でも、少なくとも言語の壁によって
娘が傷ついたり、落ち込んだりすることは、
完全になくなりました。
がっつり英語教育じゃなくても大丈夫
私が娘と実践した方法は、特別なものではありません。
あえてお金をかけたのは家庭教師のみです。
それでも、
わざわざお教室に連れて行かなくていいですし、
ECCに行くよりも安く、しかもアカデミックな英語を学べるので、
とても得した気分です。
しいていうならば、家庭教師の先生に来ていただくのは、
毎回、部屋をきれいに片付けないといけない、というのが
在宅でワークしている身としては、少し負担ではありますが、
それでも、
忙しいシングルマザーでも、無理なくできる方法です。
シンプルに、英語を聞く量、話す量を日本語と置き換えて、増やす。
確実に効果が出ます。
少しの我慢を乗り越えるだけで、
無理なく英語が身につき、未来が広がっていきます。
最初は思っていた以上に、
母子ともに英語の勉強方法がわからず、不安になりましたが、
二人で、都度話し合いながら、進めてきた結果、
二人の結束も強まり、
当初考えていた
「娘と一緒に豊かな時間を過ごしたい」
という理想の世界を築けています。
英語の不安を感じていたら、大丈夫、この方法でなんとかなります!
言語の課題は、ずっと続いていきます。
ぜひ、一緒にがんばりましょう!