シングルマザー

【2025年度最新】シングルマザーのマレーシア移住 大きな声で言えないビザ事情

こんにちは、きあらです。

離婚をきっかけに、
娘と人生を立て直すべく「在宅ワーク」を選び、
現在はフリーランスとして、マレーシアで暮らしています。

前回の記事では、私自身が直面した
シングルマザーとしてのビザ取得の難しさについてお話し、

ビザの申請、特に移民局の要求に苦しみながらも、
なんとかビザを取得できた経験を共有しました。
今回は、実際の金額やビザに関する条件を具体的にお話ししようと思います。

この記事を読んでいる方の中には、
・シングルマザーとしてマレーシアに移住したいと考えている方や、
・ビザ条件をクリアするためにどれだけのお金が必要か
疑問に思っている方もいらっしゃるかと思います。

そのような方の参考になれば嬉しいです。

ビザ取得に関わる噂

    ビザ取得に関して、さまざまな噂や情報が飛び交っています。

年々金額も変動しており、
さらにマレーシアの首都クアラルンプールの中心部と郊外でも必要な金額が異なりますし、
クアラルンプールと、ペナンや、ジョホルバールでの条件も違います。

これらの詳しい、最新の情報は、移住サポートをされているエージェント
確認するのが一番確実だと思います。

または、
もし、志望校が決まっている場合は、
直接学校に問い合わせてビザ取得の金額を確認することをおすすめします。

そして、私自身、先輩に言われたことがあります。

ビザのことはあまり話題にするものではない

というのが一般的な理解だと教えてもらいました。

ビザに色いろな種類があり、
どのビザを取得するかはそれぞれの事情によって異なります。

シングルマザーだからといって特別な立場というわけではなく、
誰もがさまざまな方法でビザを取得しています。

ビザの種類とその後の生活が一致していないこともあります。

そのため、どのビザを持っているか、
または取得しているかについて、
ビザの取得方法やその背後にある状況を
話題にすることは避けるのが良いとされています。

これを踏まえ、私はあくまで私自身のケースをシェアします。
全てのシングルマザーの方に通用するかは分かりませんので、
あくまでも、一つの例として参考になさってください。

某インター校のビザ申請に必要な書類(保護者ビザ)

以下は、私の娘が通っている学校が提示している、
ビザ申請に必要な書類のリストです。

※学校によって異なる場合があります。
申請の仕方、詳細は専門のエージェントか学校に確認してくださいね。

提出書類一覧

・パスポートサイズの写真(青い背景)
・パーソナルボンド(保証書)
・マレーシア人2名の署名(保証人1名、証人1名)
・保護者・配偶者・学生のパスポート顔写真ページのコピー
大使館による原本証明が必要
・学生の出生証明書(大使館による証明)
・両親の結婚証明書(大使館による証明)
・離婚証明書や親権証明書(該当する場合、大使館による証明)
・マレーシア国内の健康保険(入国してから加入しました)
・住宅賃貸契約書(LHDNスタンプ済、最低8か月以上有効)

子供の父・母の銀行取引明細と収入証明

父親が会社員の場合:
・雇用証明書(会社レター+スタンプ、英語翻訳)
・直近3か月の給与明細(会社スタンプ必須)
・銀行による認証付きの銀行取引明細(最低残高RM30,000)

父親が自営業の場合:
・事業登録証(英語翻訳)
・会社口座と個人口座の明細(銀行認証付き)
・会社から個人口座への収益移動記録
・収益証明(給与スリップや株主報酬3か月分)

母親の銀行取引明細
・新規申請:夫からの送金記録(3か月、銀行認証必要、RM15,000相当)
・更新申請:同上+現地銀行の残高証明
・家賃振込は現金不可、銀行振込のみ有効


追加書類(新規・更新共通)

・学費領収書
・家賃領収書
・公共料金明細
・夫からのオンライン送金証明
・就労していない旨の宣誓書

自宅写真(住んでいるという証明)
・コンドミニアム名
・部屋番号がわかるドアの前
・リビング(申請者が写っていること)

注意事項:
・学生ビザと保護者ビザは同時に申請すること
・学生パス発給の最終判断はマレーシア教育省と移民局にあり、学校は責任を負わない
・移民局のポリシーは随時変更される可能性があるため、最新情報を確認すること

シングルマザーとしてのビザ取得

さて、ではシングルマザーの場合はどうなるでしょう。

シングルマザーとして保護者ビザを取得する方法として、以下の3つの選択肢があります。

  1. 日本で法人経営をしている場合

  2. 日本の会社でリモート勤務をしている場合

  3. 日本にいる家族や親戚からのスポンサーによる送金

私が知っている限りでは、これらのいずれかで、ビザの申請を行います。
(他のパターンがありましたら是非教えてください)

スポンサーの変更—元夫から父親へ

私は最初、元夫にスポンサーになってもらうよう学校から言われ、
元夫に協力を仰ぎました。

とはいえ、
元夫の金銭の動きをすべて開示させることに、無理が生じ、
最終的に、父親にスポンサーになってもらうことにしました。

元夫の場合に必要だった書類

  1. 元夫の銀行取引明細書
    元夫がスポンサーになる場合、パスポート認証、銀行口座の取引明細書や残高証明を提出する必要があります。

  2. 元夫の給与証明
    元夫が安定した収入を得ていることを証明するため、給与明細や税務署の証明書が必要となりました。

  3. 元夫の確定申告書
    収入が安定しているかどうか、確定申告書での証明が求められました。

    これらは、あくまでも、移民局に見せた金額が満足がいくものではなく、
    追加書類の連続、挙げ句の果て、申請は却下となりました。

父親の場合に必要だった書類

  1. 父親の銀行取引明細書
    銀行口座の取引明細書と残高証明書を提出しました。
    父は年金受給者であり、定期的な収入があることを証明するために必要でした。

  2. 父親の確定申告書
    父親が年金を受け取っている場合でも、
    収入証明として確定申告書を提出しました。
    これにより、安定した収入があることを証明しました。

  3. 株式などの保有状況
    さらに、株などどれだけ保有しているかも証明する必要があり、
    証明書を提出しました。

スポンサーの父が他界後のビザ更新—必要な書類と条件

3回目のビザ更新時、スポンサーであった父親が他界したため、
自分自身の収入証明が求められることになりました。

特に重要だったのは、
日本の口座からマレーシアの口座に毎月RM15000(約50万円)
を送金できていることを証明すること
でした。

必要な書類と手続き
  1. 自分の所得証明

    • 日本でのリモートワークをしていることを証明する書類
      (仕事をしていることを示す契約書など)。

  2. 給与の明細書

    • 日本で受け取っている給与の明細書を提出し、安定した収入があることを証明。

  3. 過去3ヶ月分の銀行取引明細書

    • 私個人の日本の口座の取引明細と残高証明🇯🇵

    • 私個人のマレーシアの口座の取引明細と残高証明🇲🇾

これらを提出することで、
送金額がRM15000(約50万円)以上であることを証明し、
ビザ更新を無事に完了することができました。

保護者ビザ取得の大変さ—お金の問題がすべてを左右する

ビザ取得に関しては、さまざまな情報が飛び交っていますが、
気づいたのは、
ビザ取得が大変だと言われていた理由は、
お金に関わるからですね。

生活費や学費ばかりを気にしていた私でしたが、
それ以上に気を付けなければならなかったのは、
「この国に住むためにちゃんとお金を持っています」と証明することでした。

シングルマザーの場合、特に収入が大切な印象がありました。

わからないでもありません。
結局、お金が足りなくなり
・この国に迷惑をかけるかもしれない、
・適切な順序を通さずに仕事を始めて、この国の雇用を奪うことになるかもしれない

そういうことがあってはならないので、
シングルマザーがきちんと自立して、生活していけるのか、

という点をチェックされるということですね。

そして、この厳しさは、なにも、対日本人だけではなくて、
他の国の外国人に対しても同じような条件を課しているので、

マレーシアに住みたいという希望があるのであれば、
粛々と書類を揃えるべきなのかなっと思っています。

おわりに

シングルマザーとして、
現地で就職をせずに保護者ビザで在宅ワークを実現するためには、
お金がすべてを左右します。

でも、それと同時に気持ちも大切だと私は感じています。

毎年、ビザの更新をしています。
毎回、ありえない金額を提示されるのではないかとドキドキしますが、
それでも意識をしっかり向け、理想を実現していきたいという気持ちを持ち続けています。

気持ちをしっかりもっていれば、
一人目の夫の書類がだめだったとしても、
最後の砦のスポンサーの父が他界してしまったとしても、
なんとか、解決策が見えています。

今回の記事が、移住を検討されているシングルマザーの皆さんに、

少しでも参考になれば嬉しいです。

一緒にがんばりましょう♪🌺