こんにちは、きあらです。
娘と一緒にマレーシアに移住して、
気づけば3年が経ちました。
「海外移住=生活費が安くなる」って、よく聞きましたが、
たしかに、そういう側面がまったくないわけではありません。
でも、実際に暮らしてみると──
マレーシアは、そこまで「爆安」というわけでもない。
じゃあ、なぜ私は今もここに暮らしているのか?
それは、同じくらいの生活費でも、QOL(生活の質)が確実に上がっているからです。
この記事では、母子で移住して3年暮らしている私が、
日本より暮らしやすい
と心から思える、QOLが上がるを紹介していきます。
節約、ではなく「選択」。
そんな視点で海外移住を検討している方に、
このリアルが、少しでも参考になればうれしいです。
たとえば、掃除。頼れるプロの手が、暮らしに余白をくれる
「家の中が片付かない」「掃除しなきゃ…でも疲れてる」
そんなふうに、家事への小さなストレスを抱えていた日々。
外注するなんて贅沢なのかな、
もっと、自分でやるべきこと?
と思い込んでいたけれど──
マレーシアでは、「ちょっと頼もうかな」の
気軽さでプロに掃除をお願いできるんです。
我が家は、1時間約800円ほどで、必要なときにだけお掃除をお願いしています。
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会員登録や月額契約は不要
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最低〇時間〜といった縛りもなし
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「今日か明日、来れますか?」でサクッと対応してくれる
洗面台の水アカ、キッチンの油汚れ、床のモップがけまで、
「ここが気になる…でも今はちょっと無理」っていう部分を、
気軽に任せられる安心感。
お金を使って「暮らしを整える」という感覚が、
すごく身近になったのは、移住後の大きな変化でした。
私はシングルマザーなので、
「夫が家事をしてくれない」みたいな悩みはありません。
でも、「全部ひとりで回さなきゃ」というプレッシャーは、常にあります。
だからこそ、外注=贅沢ではなく、「現実的な選択肢」としてあることに、
何度も助けられてきました。
掃除は日常の一部。
そこに「プロの手を借りる」という選択肢が加わるだけで、心の余白は確実に増えます。
たとえば、洗濯と天気。乾燥機も除湿機もいらない生活
日本で暮らしていたころ、梅雨時期や冬の雨の日が続くと、
「洗濯が乾かない」
「部屋干し臭い」
「また除湿機…」
という悩みがつきものでした。
とくに子どもがいる家庭では、
毎日洗濯しないと追いつかないのに、
生乾き問題でストレス倍増。
でも、マレーシアに来てからというもの、
「洗濯が乾かない」という概念がなくなりました。
基本、
毎日晴れ。
気温も高く、
湿度もあるけれど、風も通る。
干した洗濯物は、昼前にはカラッとパリッと乾いてくれる。
乾燥機も、除湿機も、部屋干し用のスペースもいりません。
正直、これは「生活の満足度」を地味に、でも確実に上げてくれたポイントでした。
家事って、ひとつひとつは些細なことだけど、
積み重なると心の余裕を左右するものなんですよね。
たとえば、衣類。「流行」や「季節」に振り回されない自由さ
マレーシアに来て驚いたことのひとつが、
「季節がないって、こんなにラクなんだ…!」という感覚でした。
季節の変わり目に体調を崩すこともなく、
年中ずっと夏。
気温は高くても安定していて、
冬服・コート・ブーツなどは一切必要なし。
つまり、
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衣替えしなくていい
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タンスの奥から「季節物」を出し入れしなくていい
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「今年の流行は…」みたいな服選びに振り回されない
という、「静かな快適さ」が日常になります。
多民族国家なので、服のスタイルに統一感がないことが当たり前。
ヒジャブの人もいれば、
インドのサリーの方もいるし、
アジア系のカジュアルも、
欧米人のタンクトップもミックス。
だから、「ダサいかも…」「流行遅れてる?」みたいな空気がそもそも存在しない。
私はファッションが嫌いなわけじゃないけど、
日本で「何着たら浮かない?」「今の流行どれ?」って考えてた時間や労力は、
今思えば、無意識に「誰かの目」を気にして疲れていました。
今では、自分が快適で心地いい服を、迷わず毎日選べることが、
こんなにもラクだったのかと実感しています。
たとえば、移動。車を持たずに「快適な足」が手に入る
マレーシアに来て、車なし生活です。
でも正直なところ、まったく困っていません。
移動はすべて配車アプリ(GrabやBolt)で完結。
スマホで「今すぐ予約」と押すだけで、
自宅の下まで車が来てくれて、目的地まで連れていってくれる。
日本にも最近ありましたが
早朝はできない、と言われ、一瞬で心が折れました。
駐車場を探すストレスもなし
ガソリン代も、保険代も、車検もなし
日本では「子どもがいるなら車がないと不便」と思い込んでいました。
でも実際は、必要なときに必要な分だけ移動できる方が、圧倒的に効率的。
しかもGrabは数百円〜で乗れる距離も多く、
大雨でも炎天下でも、「濡れない」「歩かない」生活が成立します。
公共交通も意外と整っていて、LRT(電車)やRapidバスも本数が多め。
子供と一緒に乗れば、多くの方が率先して席を譲ってくれるし、
移動にお金をかけすぎず、でも不便を感じない。
これもまた、マレーシア生活のQOLが上がる大きな要因のひとつです。
たとえば、習い事。みんなと同じを手放して、我が家のベストを選ぶ
日本、特に都内で子育てをしていた頃──
小学校低学年から塾に通い、中学受験を見据えるのが当たり前。
英会話にピアノ、美術やバレエ、そろばん、水泳、、、、
習い事を掛け持ちしているのが「普通」という空気があって、
やっていないと、
「え、大丈夫?」「おうちでは何かやってるの?」
と聞かれることも、正直ありました。
でも、マレーシアに移住してからは──
何もしていません。
今、娘がやっているのは、英語の週2回の家庭教師だけ。
毎日学校に行って帰ってくるだけで万々歳!
毎日異文化に触れて、
驚いたり、発見したり、理解したり、と
メンタルがどんどん逞しく成長していっています。
それで、もう十分!
なにもしないのではなく、
詰め込まなくても伸びてるのがわかるから、無理に足さなくなった。
もちろん、まわりには
公文
シンガポール式の算数
バレエやピアノなどのクラシック系
を習っているご家庭もあります。
でも我が家は、今必要なものを、今必要なだけという判断。
さらに、学校の送り迎えは、毎日私がしています。
バス通学ではなく、自分で送り迎えするからこそ、
登下校の会話で娘の様子がわかるし、
何より「一緒に過ごせる時間」が削られていないと感じられます。
たとえば、休日と余暇。旅行しない選択でも、満たされる週末がある
マレーシアは多民族国家で、イスラム教・ヒンズー教・中国系など、
それぞれの宗教の祝日があるため、学校の休みがとにかく多い。
中には「この間も連休だったよね?」と感じるくらい、長期休みが頻繁にあります。
そのたびに、周囲では
「タイに行ってきたよ」
「バリ旅行してきた」
なんて話もチラホラ。
でも──
我が家は、旅行にはほとんど行っていません。
理由はシンプルで、
私はシングルマザーで、在宅ワークをしながら生活しているから。
時間にも、体力にも、そしてお金にも限りがある。
その全部を使い切ってまで、無理して旅行に行く必要はない。
でも、だからといって「我慢している」感覚はまったくありません。
・コンドミニアムのプールで朝から遊んだり
・近所のモールでカフェに入ったり、遊び場を覗いたり
・ローカルフードを食べて冒険したり・・
そんな近場でゆるく過ごす休日が、すごく心地よかったりします。
男の子ママは「エネルギー発散」に苦戦する話も
但し、我が家は女の子ということもあって、
外で思いきり体を動かさなくても、室内で楽しめる時間の使い方ができています。
でも、男の子ママの多くは
「どうやって週末の体力を消耗させるか」
に毎週悩んでいるという声もよく聞きます。
マレーシアは暑い国なので、公園で長時間遊ぶという習慣があまりありません。
屋外の遊びは現実的ではなく、
結局、ショッピングモール内のプレイグラウンドや有料施設に頼ることも多いです。
しかも母子移住となると、お父さんの手がない分、週末の体力負担もフルでママに。
みなさんそれぞれ、情報を集めたり、
お金をかけすぎないよう工夫したりしながら頑張っている印象です。
私自身も、「今の自分にちょうどいい形で過ごすこと」を大事にするようになって、
どこに行くかよりも、どう過ごすかで満足できるようになった気がします。
まとめ|「節約できる国」じゃなかったけれど、QOL爆上がりの毎日が待っていた
マレーシアに来る前は、
「日本より生活費が安くなるかも」くらいに思っていたけど──
実際に暮らしてみて感じたのは、
節約よりも、暮らしやすさのほうがずっと大きかった。
・無理せずプロに頼れる家事
・天気に助けられる洗濯
・ファッションの気楽さ
・車なしでも快適な移動
・親子の時間を優先できる習い事の選び方
・身の丈に合った休日の過ごし方
どれも小さなことだけど、
積み重なると、「生きるのがちょっとラクになった」って実感できます。
「節約できた」なんて単純な話じゃなくて、
「同じお金で、こんなに気分よく暮らせるのか」っていう驚きが、毎日にある。
海外移住って、すべてがキラキラじゃない。
でも、「どこにいて、どう暮らしたいか」を考えたときに、
私にとってこの国は、間違いなく選んでよかった場所です。
どうでしたか。
生活費などの固定費だけでなく、
主婦・ママ目線での「暮らし方」も含めてお伝えしました。
海外移住を検討している方にとって、少しでもリアルな判断材料になれば嬉しいです。