こんにちは、きあらです。
離婚をきっかけに娘と人生を立て直すべく
「在宅ワーク」を選び、母子でマレーシアに移住して3年目。
「マレーシア移住が好きすぎる理由15選」をご紹介しましたが、
今回はその反対側──
「実は、これが気になっちゃったら、マレーシア生活が合わないかもしれない」
と感じるポイントを、
正直にシェアしたいと思います。
情報が溢れる中で、キラキラした一面ばかりに目がいきがちですが、
実際に住んでみると「思っていたのと違う…」ということも出てきます。
そんなギャップが生まれやすいポイントを15選
ママ目線・生活者目線でまとめてみました。
1. 物価は「安い」とは限らない
マレーシアの物価は、確かにローカル向けの暮らしをすれば安いです。
例えば屋台のご飯やローカルブランドの生活用品は、日本よりずっとリーズナブル。
でも、意外と子供と一緒となると、なかなかハードルが高かったりします。
味に慣れていなかったり、衛生的に心配な面も。
我が家も、何度か病院行きとなり、その都度
ローカルのご飯に気をつけてと注意されました。
日本人が「日本と同じような暮らし」をしようとすると話は別。
輸入品のスーパー、オーガニック商品などを求めると、
月の生活費はあっという間に膨れ上がります。
2. 英語が上達するとは限らない
「英語が自然と話せるようになる」と思いがちですが、
実際はそう簡単ではありません。
普段の生活の多くは、
買い物やGrabなどの単語レベルで済んでしまいます。
さらに、日本人同士でつるむ環境があると、英語を使う機会が激減し、
自分で気合いをいれて勉強しない限り、
英語もマレー語も全く上達しません。
3. 高温多湿が地味につらい、上に建物内は極寒
一年中蒸し暑く、汗が止まりません。
特に外を少し歩くだけで、汗だくになるのは想像以上のストレス。
しかもそのまま建物内に入ると冷房で極寒のため、
身体が冷えてしまって、体温調節が大変。
バスも然り。外で待っていて、乗った瞬間
身体が冷え切ってしまう。
4. トイレ事情にカルチャーショック
マレーシアの公衆トイレは、日本のような清潔さを期待しない方が無難です。
床はびしょびしょ、紙がなかったり、匂いが強かったり…
お出かけ時は、トイレに行きたくなる前に帰るか、
腹くくって入るか・・・となります。
モールなどは綺麗なトイレも多いですが、
観光地となると、
それはそれは、いろいろな人種が
それぞれの使い方で自由に利用しているため、
視覚的にも嗅覚的にもきついものがあります。
また、住宅事情によっては、
家のトイレも、トイレットペーパーは流さずに
ゴミ箱に捨てないといけません。
そのまま流しても、流れはしますが、
数年と経たずに、詰まります。
5. 虫は「日常」です
ゴキブリ、小バエ、ヤモリ、蚊、ネズミは、いるのが当たり前。
入居する前にペストコントロールをしてもらえば、
ある程度防げますが、外では防御しきれません。
どれだけ清潔にしていても、完全には防げません。
虫が苦手な人には、精神的な負担が大きく感じられることもあります
6. 白い服が黄ばむ
水道水が、普通に濁っているためか、
白い洗濯物がすぐに黄ばんでしまいます。
色が変わったり、
縮んだり、
染まったり、
洗濯水の匂いが気になるという方もいらっしゃいます。
7. 食の好みが合わないとつらい

マレー、中華、インド、アラブ系のスパイス料理が主流。
香りの強いハーブや油多めの料理も多く、
好みに合わないと毎日の食事がストレスに。
日本食は高価で、種類も限られている。
体調を崩したりすると、
やっぱり、日本のごはんが恋しくなるものです。
8. 甘すぎる飲み物が多い

紅茶、コーヒー、ジュース…何かと甘いのがマレーシア。
緑茶のペットボトルの砂糖が入っているため、
緑茶の無糖を見ると、つまり、日本人からすると、
普通のお茶を探すのが難しいときがあります。
「無糖」を頼んでも、うっかり甘いのが出てくることもざらです。
そして、特に、店員が間違えたことに謝っている光景は見たことがないかも。
そんな、やりとりを毎回するのがシンドイときもあります。
9. お酒文化がない・高い
お酒は宗教的な背景から自由に飲みにくい環境です。
スーパーでは手に入りづらく、レストランではかなり割高。
日常的にお酒を楽しみたい人には、不便を感じるかもしれません。
10. 生活音トラブルのハードルが高い
子どものはしゃぐ声、家具を引きずる音、深夜のパーティー…
祝日ごとの花火、爆竹、、、
集合住宅での生活音は多めです。
小さい子供が夜遅くに、廊下で騒いでいたり、
空気の循環のために、ドアを開けっぱなしで生活される方も・・・
騒音を伝えても「子どもだから仕方ない」と返されることも多く、
日本のように防音マットや、神経質な配慮を期待すると、ギャップに悩むかも。
11. 車優先、歩行者は二の次
何かと、車優先の世界。
バイクは、信号を守らないことが多いので、
歩行者は、隙を見て渡る、横切る
信号を信じて動いていたら危ない目に遭うことも。
実際に、右、左を自分で確認して歩かないといけない。
基本、道の舗装状態が悪く、自転車の文化もなく、ママチャリを見たことがないです。
交通事故、渋滞も日常茶飯事
12. 美容の手軽さがない
ママにとっては大事な美容系。
日本のように駅近やコンビニ感覚で美容サービスを受けることは難しく、
「モントキアラまで行かないと無理」という状況が続きます。
もちろん、近所のローカルでも可能ですが、
日本で受けていたレベルを期待することは
難しいです。また、
日本で受けていた施術をうけられないことが多々あります。
ちょっとしたネイルやまつ毛のメンテナンスも、気軽にできないもどかしさがあります。
13. のんびり=ルーズに見えることも
時間感覚がゆるく、連絡も適当。
納期や約束の時間が守られないのはしょっちゅう。
遅すぎることもあったり、逆に、早すぎることもあります。
日本のような「時間きっちり文化」に慣れていると、
ストレスがたまりやすいです。
14. お金に関する注意も必要
観光客扱いで高額をふっかけられたり、
現地情報を知らずに詐欺まがいのことに巻き込まれたりするケースも。
気を張りすぎなくてもいいですが、
常に「ちょっと疑ってかかる」くらいの気持ちは必要です。
15. 日本人社会の「縮小版」がある
「海外に来てまで人間関係で疲れるなんて…」という人、多いです。
特に子ども関連のママコミュニティは、意外と狭く濃く、
噂やマウントもゼロではありません。
日本で感じた閉塞感が、そのまま別の形で再現されてしまうことも。
おわりに
ここまで読んで
「うわ、無理かも…」
と思った方もいるかもしれません。
でも逆に、「それでも私は大丈夫そう!」と感じたなら、
マレーシアはあなたにとって最高の国になる可能性があります。
どの国にも「合う・合わない」があるからこそ、
自分の価値観や譲れない部分を知ることが何より大切。
あなたの移住プランが、安心と納得に満ちたものになりますように。